北回帰線からこんにちは

ほぼ北回帰線の下――台湾高雄での暮らしや仕事のことを書いています。

日本語クラスでTRPG

 

TRPGとは?

テーブルトークロールプレイングゲームTRPG)は、数人が集まって会話でストーリーを進めるゲームで、コンピューターRPGがこの世に登場する以前から、世界中で広く遊ばれています。
 
楽しく会話をしながら協力してゲームを進めていくので、日本語学習者の会話練習にも使えるのではないかと思い、たまたま上級の会話クラスでゲームやアニメが好きな学習者が多いクラスがあったので、やってみました。
 
こんな感じでワイワイやります。

 

また、リプレイ(プレイ内容をまとめた本)が出ていますので、さっと目を通してもらえるとイメージが湧くのではないかと思います。
 

実際の授業

概要

  • 所要時間;約90分(説明とキャラクター作成20分、ゲーム70分)
  • レベル:中級から上級
  • 人数:3人~6人。(クラスの人数がそれより多い場合は数人で1人のキャラクターを演じる(交代制)でしてください。)
  • 教師は進行役(「ゲームマスター(GM)」と言います)をします。
  • 道具 六面体サイコロ3つ×人数分・絵や地図など(パワーポイントがあると便利でしょう)

世界観

 物語の舞台は現実世界と異世界とがあります。現実世界では探偵物やホラーなどがありますし、異世界なら剣や魔法などで冒険ができます。今回は、剣と魔法のファンタジー世界を選びました。異世界を舞台にすると、使用する道具や行動などに制限をかけられることからストーリーを思った方向に進めやすく、初心者には異世界がおすすめです。(例:プレイヤー「双眼鏡を買いたい」⇒マスター「この世界ではガラスはとても高くて買えません」) 

ゲームの流れ

  1. ルールの説明

  2. 冒険世界の説明

  3. キャラクターづくり

  4. ストーリー開始

  5. 事件が起こる

  6. 解決のための行動を取る

  7. 事件解決、報酬をもらう 

ルール

TRPGのルールの中で重要な言葉は「判定」です。

ゲーム進行の中で、ある動作の成功・失敗をサイコロで判定を行います。

例:GM「みんな、どうくつの床は、濡れていて滑りやすそうだよ。敏捷性で判定して。」⇒サイコロ3つの値が、敏捷性以下なら成功(滑らない)、それ以上なら失敗(滑って転ぶ)。

例:プレーヤー「GM、部屋の中に何か変わったのものはありますか」GM「じゃ、知力で判定して」⇒サイコロ3つが知力以下なら成功(手がかりになる物を発見)、それ以上なら失敗(何も見つけられない)。

場合に応じて、大成功(出目の合計が4以下)、大失敗(17以上)のルールを入れてもいい。

↑ Dはサイコロのことで、3Dはサイコロ3つのことです。

 

キャラクターを作ろう

今回は物語の舞台を『指輪物語』のような様々な種族が暮らすと剣と魔法の世界に設定しました。

プレイヤーが演じるキャラクターは、この世界で「冒険者」と呼ばれる人たちで、財宝を探したり,依頼を解決して報酬をもらったりして暮らしています。

まずは、自分が演じるキャラクターの特徴を、以下のようなキャラクターシートに書き込んで、キャラクターを作ります。

ベースにしているのは『GURPSガープス)』というシステムです。

能力値

・体力:力の強さです。力を使う仕事をする時,体力で成功判定してください。力仕事をしたり、戦闘したり、魔法を使ったりすると、疲労します。右の疲労欄に記入してください。・敏捷性:敵から逃げる、落とし穴に落ちるかどうかの判定等、運動神経に関わる成功判定はこの敏捷性で行ってください。・知力:知力は多くの動作の判定に使います。何かを見つける、聞き耳を立てる、人と会ったときその人の隠れた特徴を発見する、物や人や地域に関する知識を思い出す、などです。ちなみに、怖い物を見たりすると、恐怖が溜まっていきます。恐怖>知力になると怖くて動けなくなります。実際のプレーでは朝からビールを飲んだキャラクターがいたので、「じゃ、酔っ払ったから知力を-1してね~」ということもありました。この辺は臨機応変にすると楽しいでしょう。・生命力:戦闘による負傷などで減っていきます。ご飯を食べなかったりしたときにも減らしていいでしょう。4つの能力値の合計は45で、極端に低い値にならないように、最低でも8以上にしてください。特に知力と敏捷性はよく判定に使用するので高めに設定しておくといいでしょう。

特徴・スキル

特徴は1つ、スキルは2つ選びます。世界共通語は最初から全員が話せます。また、エルフ、ドワーフなどの種族は、それぞれの種族語を最初から話すことができます。特徴とスキルは、シナリオの内容によって適宜変更してください。

持ち物

実はこのキャラクターシートには持ち物の欄がないのですが、「松明」や「ロープ」などの持ち物欄を作った方がよかったなあと後で思いました。

シナリオ

今回はこちらの「娘を取り戻せ!」というシナリオを原案として利用させていただきました。(私が編集したシナリオは著作権の都合上アップロードできませんので個別にご連絡ください)SW2.0初心者向け1時間シナリオ「娘を取り戻せ」http://scenarch.com/scenarios/1011こちらのシナリオ検索サイトでいろいろなシナリオを見つけることができますので、プレーヤーの好みに合わせて選んでください。時間やプレイヤー(学習者)に応じていろいろな条件やプチイベントを加えていくと、より楽しめると思います。ストーリーの中に、授業で勉強したタスク(レストランで注文する、依頼する、悩みを聞く、等々)を入れ込むこともできると思います。