北回帰線からこんにちは

ほぼ北回帰線の下――台湾高雄での暮らしや仕事のことを書いています。

某大手補習班のこと

台湾のどこでも看板を見かける某大手外国語補習班で働いた経験についてツイッターでつぶやいたところ、そこそこ(当社比)の反響があったので、こちらにまとめました。
ツイッターでは悪いことしか書きませんでしたので、こちらにはよいところも一応書きました。
今後、働いてみようかなと思っている方の参考になれば幸いです。
 
契約
・労働契約ではなく委託請負契約で働いたコマ数だけ給料が支払われる。雇用は保証されず、基本は学校側の都合でいきなり切られたり、授業数を減らされたりすることもありうる(注1)。
・雇用関係ではないので、コロナで休校になっても学校側からは何も保障もなく学校を通じた救済金などの申請もできない。
・契約書(甲乙双方を縛るもの)はなく、教師が一方的に結ばされる「同意書」なるものがある。
・基本的に日本人なら誰でもよい。(注2)
・人気=評価。
・問題のある学生がいても、学校は対応してくれない。
・学生からクレームが来たりすれば、どれだけ学生に非があっても全て教師のせいにされる。
・賃金安い。昇級しない。
 
教材
・「独自教材A」ほぼみん日のパクり。その上、1.5または2時間で1課進むという鬼進度なので、練習の時間がない。
・「独自教材B」ネットからのコピペ、無断転載写真も多い。内容が少ないので時間が余る。
・指定の教材を使いさえすればやり方は自由。
・学校は教材を買わせることが目的なので別の教材を使ったりすると怒られる。でもそれ以外は割と自由。
・授業内容に縛りはあまりないので、独自教材をさっさと終わらせてしまった後は、何やってもかまわない。
・ゆえに割と実験的なこともできる。
・昔は教材の縛りが強く、絵カードなどを使うと怒られたと聞くが今はそんなことはない。私は絵本を読んだり、iPadで動画を見たり、ニュースを読んだりしていた。
 
 
システム
・学習者がいつでも好きなクラスに来られるシステム。
・学習者が1人も来ないときは1時間分の給料しかもらえない。でも「先生がかわいそうだから」という理由で顔だけ出しに来てくれる学習者がいるので温かい。
・誰が来るか分からないので準備がしづらい。
・逆に臨機応変の対応能力がつくとも言える。
・レベルが揃わない。明らかにレベルに合わない学習者が来ることもある。
 
やりがい
・いろいろな世代、仕事の学習者とお話できて楽しい。
・割と自由に実験的なこともできる。
・問題のある学生に当たったりしなければ、意外とストレスが少ない。
 
 
休暇
・大学や小規模の補習班に比べると、休みは格段に取りやすい。申請すればほぼ通る。長期休暇も取れる。昔は代講を自分で探す必要があったらしいが、今はない)
 
管理面
・正直に言って杜撰。
・学校から教師への連絡手段が電話。同報メールやLINEでの連絡はない。
・FAXが現役。
・連休に休講になるかどうか、直前にならないと分からない。年間スケジュールなどはないのだろうか?休みの連絡は来ないので、教師は自分で確認。
 
 
学費
・学費を払った期間、好きな授業に自由に出入りできる。
・長期で契約すると安くなる。最長で9年契約という超長期契約があるらしい。
・中途解約もできるが返金トラブルの話をよく聞く。
・どうも年々値上がりしているらしい。
・とはいえ漏れ聞くところ他の補習班よりも格安と思われる。
・故に、退職して自由な時間が多い人の居場所的な側面もあり、一定の需要はありそう。
 
 
 
台湾からこにゃにゃちはさんでも取り上げられています。
 
注1
委託契約なのは、ここだけではなく、別のチェーンの補習班でもあったことです。むしろ別の補習班でわざわざ
「うちはちゃんと雇用契約で、保険にも入っています(ドヤァ)」と言われたので、雇用契約でないところ、実際は多いのではないかと思われます。)
 
注2
私が採用前に初めて分校に行った時、こんなことがありました。
受付さん「読んでください」
私「(読んだ)」
受付さん「訛りはないようですね」
私「あ、日本語できるんですか?」
受付さん「できません」
私(い、今のは何の儀式だったんだ……?)
 
どうもこれが「試験」だったようです。
なかなか面白かったです。
本当に日本語話せれば誰でもいいんだな~と思いました(笑)
 

イラストボックス

都道府県のイラストを授業に使おうと思って探していたら

イラストボックスでちょうど素敵な画像が見つかりました。

(いつもありがとうございます)

今回は5県あればよかったのですが、紹介すると+25枚無料だそうなので、この機会に都道府県そろえてしまおう!

 

イラスト無料!イラストボックス

イラスト 無料 年賀状

オンライン朗読講座に参加して

コロナの流行の中、オンライン授業が増えています。
カメラオフの学生も多く、自分の声がちゃんと届いているのかいないのか、伝わっているのかどうなのか、心配になることもしばしば。
 
また、オンライン、オフラインを問わず、最近は反転授業の教材づくりで録画・録音することも多くなりました。録音した自分の声を聴くと、自分の頭の中の声とはだいぶ違っていて、ちょっと凹むことが多いです😓
 
以前、日本語の授業を受けたことがなく、日本の声優さんのラジオをずっと聴いていて日本語をかなり上手に話せるようになったという学習者がいました。イケボな声優さんであればこそ、端から端まで全集中で聴きたくなるというものなのでしょう。
 
こちらは声優さんの魅力には足下にも及びませんが、イケボとまでは言わないまでも、せめて聞きやすい話し方ができるようにになりたいものです。
  
そんなこんなで、今回、一念発起して(大げさな)、オンラインの話し方講座に参加してみました。
 
参加したのはこちらの講座です。
 
オンライン講座のサイトを見てみると、アナウンサーや声優の方が初心者向けに開いている講座がたくさんヒットします。その中で、今回は朗読中心の講座を選びました。
 
発声や滑舌に関してもいろいろ悩みはあるのですが、高校で合唱部だったことや、前に交流協会主催の声の出し方の講座で習ったこともあり(語学と同じく、ある程度コツコツやっていくしかないものだと思いますので)、今回はちょっと方向性を変えて、朗読を中心とした講座に参加してみました。
 
ちなみにいくつかある講座のうち、どう選んだらいいのか全くわからなかったので、性別(同性である)と写真の印象(優しそう)で選びました。
 
さて、講座当日、講師の牟田先生は写真の印象どおり。落ち着いた優しい先生でした。
プロのアナウンサーで、『あくび声トレ 15秒で話し方が変わる』という御著書も出されています。

 

ワークショップ当日、私の他には男性の参加者が1人。なんと1対2!なんと贅沢な……。
 
原稿を読み、要点・キーワードを把握、文章の区切りを確認したら、緩急抑揚の付け方(=私は勝手にイロハと呼んでいる)を1つずつ体験していきます。
  
いちおうネタバレにならないようにイロハの内容は伏せていますが、何かとてつもない秘策とかではなく、たぶんごくごく基本的なことなのだと思います。ただ、それができるかできないかは別問題で、そのために、教師のサポートやフィードバックが必要なわけですね。
 
ということで、説明を聞いた後、実際に体験。読み終わると、先生は「どうでしたか?」と聞き、本人の気づきを促す、その結果必要ならアドバイスを加えるというやり方で(本当はもっともっと言いたいことがあったと思いますが)、初心者でもキャパシティーオーバーにならずにすみました。コーチングを学ばれた先生なのかなと思いました。
 
注意するポイントは3つほどなのですが、実際意識してやってみようとすると、頭の中が大わらわです。
 
ちなみにレッスンの冒頭で先生はわざと抑揚なしで読んでくださいました(棒読みでも十分に素敵な声でしたが)。その後で学習が進むに従って、先生も緩急抑揚をつけた読み方を聴かせてくださったのですが、それがまさに「銀のロマンティック」(ごく普通の男女が銀盤に上がったとたん絶世の美男美女に変身すること by 川原泉)のよう、「耳福💜」でした。
 
自分の声については(自分で聞いていないので)実感がないですが、一緒に参加されていた方に「最初読んだ時と比べて、最後はすごく上手になっていましたよ」と言われたので、ちょっとうれしいです。今までは漠然と「上手になりたい」と思っていたのですが、自分で自分をモニターするポイントがわかったことが何より収穫でした
 
とはいえ、すぐに身につくものでもありませんので、まずは、このイロハの習得を目指して、コツコツ練習していきたいと思います。
次回もあったら是非参加してみたいと思います。
 
以上でした。

AZワクチン2回目

アストラゼネカワクチン2回目接種しました。

  

1回目の予約は統一システムで行われていますが、2回目はまだ人数が少ないためか、各病院のホームページでから直接予約する方式でした。

 今後2回目の人が増えてくれば、統一システムで予約することになるのではないかと思います。

今回は費用は無料でした。

 

さて、気になる副反応。

1回目のほうは発熱、寒気、体中の痛みでかなりつらかったのですが、2回目は発熱はせず、ただひたすらお腹が空くのと眠いのとで、翌日は一日食べて寝ていました(笑)

アストラゼネカは2回目のほうが副反応が弱い」という話は聞いていたのですが、確かにその通りでした。

  

台湾の感染者数もだいぶ落ち着いてきて、プライベートの学生さんも徐々に授業を再会しはじめて、少しずつ普通の生活がに戻ってきました。

このまま完全に落ち着いてくれるといいなと思います。

AZワクチン自費接種

AZワクチン接種してきました。
 
台湾では現在アストラゼネカ(AZ)製ワクチンの接種が行われています。
検疫関係者や医療関係者、高齢者などへの無料接種(公費疫苗接種對象 - 衛生福利部疾病管制署 (cdc.gov.tw))のほか、5月からはビジネスや留学で海外へ行く人を対象とした自費接種も始まりました。
防疫に成功している台湾ではすぐにでもワクチンを打ちたいというニーズはそもそも弱いところに、AZワクチンの副作用のニュースも出たことから、優先接種対象者も他社のワクチンが入るまで待つことを希望する人が多くて接種は進まず、輸入したワクチンがもうすぐ使用期限切れになるというニュースもありました。
せっかく輸入したワクチンが使用期限切れで捨てられてしまうかもしれないなんて……
 
もったいない!
 
自費接種の対象は
「(1)商務人士(2)出國工作、留學或就醫等人道因素為原則,
不限國籍身分別。」(COVID-19疫苗自費接種問答輯(20210423).pdf (cdc.gov.tw)
 
(1)ビジネスマン (2)仕事での出国、留学、医療などの人道的な要素を原則とする 

 

とあります。結構曖昧です。「帰省」は人道的な要素に入るかしら?

あれこれ考えているうちに、医療関係者の友人から強く接種を勧められました。
  
「大丈夫大丈夫。別に書類書くだけで、証明書類を出すわけじゃないんだから。今、接種する人少ないから、接種してくれる人がいるってだけで政府もありがたいよ。」
 
ということで期限切れで廃棄されるよりはいいよね、と思い直し、接種に行くことにしました。
 
予約は病院のサイトから簡単にできました。
病院の特設コーナーに行ってみると、けっこう混雑していて(狭かったこともある)、待っている人も30人くらいいました。私の番号札は105番。
 
受付で予約番号と健保卡と居留證を見せて、用紙に必要事項を記入。目的(ビジネス、仕事、留学)を書く欄がありますが、特に証明書なんかがいるわけでないの適当に自己申告でOK。
 
しばらく待って問診。服薬状況を聞かれたり、2回目の接種は8週後で遅れても良いけど前倒しはできないことなどめちゃめちゃ早口で説明されました。お医者さんも100人以上にに同じことを言わなきゃならないから大変ですよね。
問診の後、費用420元(病院によって違う)を支払った後、看護師さんが接種してくれました。
「どこ行くの?」
「日本です」
「帰省ね。おうちはどこ?」
「あ、東京です」
「そう、東京も大変みたいね」
理由が「帰省」でも全然オッケーなようです。
 
最後に、接種カードに判子をもらって終わりです。
次回は8週間後。ちょうど夏休みになるのでゆっくり受けに行きたいと思います。

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ワクチン接種記録カード

接種後は30分は病院にいるようにと言われました。
やることもないので病院内を歩き回っていました(←安静にしましょう)。
いつも思うんですが、台湾の病院っておもしろいですよね。
コンビニのほかパンやとかジューススタンドとか中にも外にもお店がいろいろあるし、、装飾もおもしろい。
大きな総合病院には必ずと言って良いほどグランドピアノがありますね。
定期的にピアニストの演奏もあるようです。
 

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病院ロビーのピアノ

接種は午後3時ごろで、その後は元気だったのですが、夜11時ぐらいから節々が痛くなり、熱が出て、寒気がしました。うっかり体温計の電池を切らしてしまって分からないのですが、感覚では37度以上38度未満ぐらいの熱だったと思います。

この発熱はAZに限らず、他のワクチンでもある副反応です。

痛みや発熱、免疫できる兆候 専門家「過度な心配不要」―コロナワクチン:時事ドットコム (jiji.com)

ということで、発熱したら「細胞ちゃん、今免疫つけるためにがんばってるのね!」と思いましょう。

夜中の1時ごろをピークに熱は下がって行きましたが、朝になってまだ微熱と頭痛と軽い関節痛があったので、市販の鎮痛剤を服用しました。市販の解熱剤は使ってもよいそうなので、もっと早めに使ってもよかったなあと思います。ただ、発熱する前に予備的に服用するのは推奨されないとのことです。

 
AZワクチンの血栓等の副作用については、報道を見る限りリスクはわずかだと思っていましたが、念のため日本で医者をしている友人に聞いても「え?何で受けないの?」という返事でしたので、安心して受けに行ってきました。
 
ワクチンのリスクについては人ぞれぞれの考え方があるでしょうが、私はノーリスクの人生なんてありえないと思っていますし、AZワクチンの副作用のリスクは、少なくとも台湾で交通事故に遭うリスクよりはずっとずっとずぅーっと低いと思っています。この後、他社製のワクチンが入ってきた時に、外国人が台湾人と同じように接種させてもらえるとは限りません。ワクチンを打たないで親の死に目に会えないリスクや、ワクチンパスポート制度が実行された時に接種を待たなければ渡航できない不便さを考えたら、私は先に打つことを選びました。
 
もし在台日本人で接種を迷っている人がいたら、ご自分の健康状態と相談しつつ早めに接種することを勧めたいと思います。